音楽理論の基本

和声とスケールについて、鍵盤とギターを行き来しながら勉強しているのですが、
理解が進むにつれて鍵盤に対するギターの優位性が見えてきました。
もちろん鍵盤にしかできないことは多々あります。
が、調(キー)の移動における演奏の容易性はギターが圧倒的に上です。


例えば、Cメジャースケール(ハ長調)を鍵盤で弾いて、と言われれば、
恐らく音楽を少しかじったことのある人ならすぐ弾けます。
白鍵でドレミファソラシ(ド)、ですね。
ところがDメジャースケール(二長調)を弾いてと言われてCと同じように白鍵で弾くと、
レから数えて3番目で違和感に気付きます。悲しい響きになってますよね。
7番目の音も同じくそうです。


詳細はGoogle検索すれば出てくるので割愛しますが、
メジャースケールは1音目から数えて「全全半全全全半(※)」の間隔で構成されているので、
鍵盤で調を変更しようとすると上記例のような状態になります。
(※)全:全音 半:半音
なのでメジャースケールの約束に従うと、3番目と7番目の音は鍵盤では半音上げて
黒鍵で叩く必要が出るわけです。


ところがギターはメジャースケールの形さえ合っていれば、
あとはスライドさせれば調を変更できるので、
非常に簡単にCからD、DからEへと変調できます。
ここが鍵盤とギターの大きな違いです。
今回は一例としてメジャー(長調)のみ挙げましたが、
短調やその他のスケールでも同様です。あらギター凄いじゃない(今更)。
(ちなみに最近のキーボードなら変調機能を使えば同様のことができます)


今回、経験則的に理解していたことを整理しようと思って明文化してみました。
ギタリストは特に音楽理論に苦しむ(自分も)ことが多いので、
出来るだけギタリスト視点でまとめていきたいと思います。
次回はCメジャースケールの構成音、ダイアトニックコードについて書きたいと思います。
サビやAメロで展開を変えずにコードを少し変えたい、
つまり代理コードをうまく使いたい、をちょっとでも手助けする記事にします。